「未来は良くなる」 語り継がれるトップの想い

コロナ禍であらためて思ったこと。

以前勤めていた会社のOGの方とやり取りをしていて、

「会長が生きていたらいま何と言うか」という話題になった。

「会長」とは創業者のことで、私にとっては会長だが、それぞれの在籍時期によっては「社長」だったり「○○さん」だったりする。

中には私が小学生の頃にすでに在籍していた大先輩もいたのだが、年齢差や在籍時期を超えて、答えは一致していた。

「未来は良くなる」

「感謝」。

そうだね、絶対そう言うね、と皆納得していた。

ピンチの時でも未来は良くなると信じる。そして、どんな状況にも感謝する。

その考え方自体もすごいなあ、と思ったが、それよりすごいと思ったのは、全員の答えが一致したことだ。中には創業者との距離が近い頃に在籍していた方もいたが、私が入社した頃には会長は雲の上の人だった。そんな私にも、「未来は良くなる」「感謝」のキーワードがすぐ思い浮かんだ。

つまり、創業者の想いや考え方が末端の社員(※この言い方は好きではないけれど、自分を指しています)にまで浸透していたということだ。

仕事をしていて時折そういう会社に出会う。

「先生(美容室などでは社長=先生ということがよくある)がいつもそうしていたから」

「先代が大切にしていたことだから」

そしてそれは、世の中が変わっても変わらない、本質的なことだったりする。

「未来は良くなる」「感謝」というキーワードは、組織に属さなくなった今も私の生きる指針を示してくれる。他にもたくさんの「教え」が私の中に残っている。おそらくOBOGの多くがそうだろう。

業界問わず、語り継がれる経営者の想いや理念には、一貫性があり、シンプルに言語化されているという共通点がある。

それはおそらく成功する経営者の生き方そのものなのだと思う。

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